0916 06

カラヴァッジオ展に行きました!

破天荒なカラヴァッジオ

いま会期中の「カラヴァッジオ展展」に行ってきました。(6月12日まで開催)
カラヴァッジオと聞いてなにを思い浮かべるかは人それぞれでしょう、私が思うカラヴァッジオは「天才にして破天荒な画家」といったところでしょうか。
1571年生まれ日本では室町末期〜江戸時代の初め1610年没享年38歳。
カラヴァッジオが破天荒というのは殺人を犯した事。古今東西いろんな画家がいますが、殺人を犯した画家はカラヴァッジオくらいと言ってよいのではないでしょうか。(殺人を犯した人が画家になる例はありますが。)なにせ絵筆より刀剣を持っていた時の方が多かったという逸話があるくらいです。殺人といっても乱闘騒ぎの果ての出来事であったようですが画家とは思えない所業ですね。

後世の画家に影響を及ぼしたカラヴァッジオ

先にふれた生き様はともかく絵の才能は群を抜いたものと言って過言ではないかと。もしカラヴァッジオがいなければベラスケス、レンブラント、フェルメール、ラ・トゥールなども今我々が見ている作品とは違うものになったと言われています。
暗闇から一筋の光が差し込むのがとても印象的で、私も写真などに応用出来ないものかと考察中です。

見所満載!

今回の見所はカラヴァッジオといえばの超メジャー級の作品「バッカス」「果物籠を持つ少年」「ナルキッソス」「エマオの晩餐」が一度に観れる事ではないでしょうか。
そして最大の注目は、このほど正式にカラヴァッジオの作品と鑑定された「法悦のマグダラのマリア」が世界初公開な事ではないでしょうか!!
あとカラヴァッジオ展との内容とは関係ないですが、国立西洋美術館は世界遺産への登録申請中との事なので建物にも注目です。

最後に

カラヴァッジオというとやはり殺人犯として見られてしまうのですが、高い技術力ご覧いただければご納得いただけるはずです。
また逆の見方をすれば殺人を犯した事によって普通の人とは違う表現領域に踏み込めたのかも知れません。(表現者は殺人を犯しても良いという意味ではありませんよ〜)。
そのような生き様もあってかカラヴァッジオの作品は今だに魅了され続けるのでしょう。今週末12日までの開催、お時間のある方は是非立ち寄ってみてはいかがでしょうか!

▽2016年6月10日追記

カラヴァッジオ展
国立西洋美術館
Facebookページ国立西洋美術館
カラヴァッジオについて参考サイト(wiki)

2016 05

伊藤若冲展に行きました!

長蛇の列

ただ今会期中の「伊藤若冲展」に行ってきました。
公式ホームページにも掲載されていますが、ものすごい混雑!
私が行った時も4時間待ちのアナウンスがながれ、どうしたものかと迷いました。まぁ実際3時間並びましたから。。

伊藤若冲を知ったきっかけ

私が伊藤若冲という絵師の存在を知ったのはかれこれ15年前、NHKで放送されていた「神の手をもつ絵師 若冲」というものでした。
ドラマにドキュメンタリー要素を取り入れた番組と記憶しています。そこで代表作である「動植綵絵」の掛け軸や「鳥獣花木図屏風」など紹介され伊藤若冲の名を知ったわけです。

伊藤若冲展の見どころ

3時間並んだ甲斐は十分にある今回の若冲展、見どころは「釈迦三尊像」3幅と「動植綵絵」30幅の全てが展示されている事ではないでしょうか!
以前からも動植綵絵は宮内庁が所蔵しており、年に一回くらいのペースで虫干しを兼ねて公開されますが「釈迦三尊像」と同時公開は東京では初めてとの事。 また米国収集家として名高いジョー・プライス氏のコレクションがあるのはもう嬉しすぎるの一言です。

まさに神業!

過去に何度か「動植綵絵」は見た事があるのですが、あまりの迫力と30幅の数に圧巻です。
大胆な構図に迷いのない線描、若冲が好んで描いた鶏は今にも飛び出しそうなくらいの生命力を感じます。 また「鳥獣花木図屏風」も実は何度か見ても感動が止まりません。

最後に

この若冲展も5月の24日までで土日はもっと混雑するかもですが、並ぶだけの価値はあると断言したいですね。 参考までに上記で述べた関連サイトのリンクを記載しました。
先に述べましたが物凄い混雑です、待ち時間の間は時間を潰すものを持参するか、友達を誘って気を紛らわす事をオススメします。
また期間中にどうしても行けない方はGoogleで「伊藤若冲」と検索してみてはいかがでしょうか。

伊藤若冲展
神の手をもつ絵師 若冲
伊藤若冲でオススメなサイト