今更ですがオバマ大統領広島訪問について
まずは歓迎です
今更ですが5月27日、オバマ大統領が広島市の平和記念公園を訪れ原爆死没者慰霊碑に献花しました。
このオバマ大統領広島訪問については素直に評価したいと思う。
あまりこのブログでは政治的な事は述べないようにしていましたが、やはりこの件はスルー出来ないと感じました。
謝罪は求めない
賛否の分かれる所でしょうがオバマ大統領の和訳された原稿を読んだ感想としては、難しい言い回しこそありますが未来志向と核廃絶にむけて進もうみたいな印象を受けました。
日本政府が謝罪を全面に出していたら今回の訪問は難しかったと思います、まずは訪問してその事を世界に発信するという事は大事ではなでしょうか。残念な事に日本人がいくら声を張り上げても国際的には届かいない気がします。
広島平和記念資料館にて
数年前になりますが広島平和記念資料館に訪れた事があります。この時の衝撃はかなりきついものがあり、実際の被爆者の事を思うと言葉にもなりません。
すべての人がとは言いませんが少なくとも、一国のリーダークラスの方は是非訪れて欲しいと思います。そしてその事を世界に発信して欲しいと願わずにはいられません。
核なき世界は？
冷戦終結から核弾頭は減少する方向に向かってはいます、ですが拡散していく方向に危惧を覚えます。
今現在は核抑止論というのがベターな選択としている所ですが、私的には抑止論では核は無くならないと感じます。
それは核抑止論の究極は全ての国が核武装してしまう事ではないでしょうか、それって平和？と首を傾げたくなります。
慰霊碑について
原爆死没者慰霊碑に「安らかに眠って下さい 過ちは 繰返しませぬから」と刻まれています。
この石碑の文言ですが、日本人が反省してどうするの？という批判があります。ですが私は「人類が核兵器を使う過ちを繰り返さない」と解釈したい。
最後に
使う事のない兵器を後生大事に保ち続けるより、新しい未来のためにその労力を使う事の方が価値的かと思います。
そんな事は一国のリーダーなら理解している事で、出来ないだけなのかも知れません。そしてそれは人類そのものの「業」、または「宿命」とも言えるのではないでしょうか。
過ちを繰り返す事は人類だけでなく地球上の生命の生存を脅かすもの、この事をより強く思わなければ未来は無いと感じます。
なにはともあれこの歴史的な瞬間に立ち会えた事にまずは感謝したい。
そして平和とは核武装という軍事バランスでは無く一人一人の心の中にあり、それを皆で共有してこそと思う所であります。